Kindle出版までの道のり vol.1

こんにちは。北詰至です。
この度、初の短編サウナ小説×短歌「サウナの前はいつも憂鬱 −心が弱った日に読む 8のサウナ小説と短歌」をKindle出版いたしました。

出版を記念して、出版を決意したところから企画、編集、出版に至るまでの経緯をお伝えいたします。これからKindle出版をしようと思っている方、いつかは本を出版してみたいと思っている方はぜひご覧ください。

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目次

  1. 出版を決意するまで
  2. 短歌との出会い
  3. サウナとの出会い

出版を決意するまで

子どもの頃から文章を書くのが得意でした。高校を卒業後、音楽系の専門学校の音楽ライターコースに入学しましたが、授業で思うようにライブレポートがかけず、在学中に応募したライターのアルバイトも途中で辞退、留学中に学校の先生のお情けで請け負った留学記のコンテンツも中途半端なものしか出せず、恥ずかしくて帰国後に会いに行くことができずにそのまま疎遠に。

色々とやってみようとはするのですが、文章の腕を磨くこともせずにいつも途中で上手くできないと放り投げていました。
結局、卒業後は文章と関係のない仕事を転々としながら過ごしていました。

ある日、昔お世話になった上司から「アウトプットもした方がいいよ」とアドバイスをもらいました。その当時のわたしは、何とかひとりでお金を稼いで生きていくために色々な資格の勉強をしていました。英語、簿記、ファイナンシャルプランナー…等々、相変わらず文章とは関係のないことを一生懸命やっていました。

それまでのわたしはインプットは得意だけどアウトプットが大の苦手でした。子どもの頃は文章を書いたり絵を描いたり表現することが好きだったけど、いつの間にか自分の表現を外に出すことに臆病になっていたのです。
どうせうまく書けない、どうせ伝わらない、そんな気持ちがありました。

ですが、上司からのアドバイスがスッと心に響いて、それで意を決してはてなブログをはじめました。それが2017年頃のことです。このサイトの昔の記事は、はてなブログから転載したものになります。

ブログを始めた当初はブログタイトルが「アウトプットの練習の場」でした。とにかくハードルを低くしようと思って、文字数もテーマも制限を設けずにその時気になったことや、紹介したいこと、お得情報など得意なことを書いていました。更新目安は週に1回です。自分でもよくそんなにネタがあるなと思いますが、次から次へと書くことが途切れないのは、飽き性で新しい物好きな性格のおかげです。

短歌との出会い

2018年の終わりに穂村弘さんの「短歌という名の爆弾」を読んで、短歌を作り始めました。しばらくしてから、Podcast「短歌のセカイの歩き方」をスタートさせました。この頃には、1年以上ブログを書き続けたおかげで、アウトプットすることへのハードルが下がっていました。
Podcastを始める前にYoutubeにも挑戦しましたが、こちらは向いていませんでした。ASMR、本の朗読なんかにも挑戦しました。と言っても、どれもクオリティはとても低く自己満足の域を出ないものです。字面だけ見ると、色々やっていてすごいとか、到底自分にはできないとか思うかもしれませんが、スモールスタートであれば誰でも労力なく出来るものです。

サウナとの出会い

短歌に出会ったのと時を同じくして、サウナに行くようになりました。多くのサウナーと同じようにたなかかつきさんの「サ道」を読んだのがきっかけです。

その頃は暇さえあれば短歌を作っていたのですが、短歌を詠むのは意外と頭のエネルギーを消費します。歩きながらうんうん考えて、考えて、考えても簡単に良い短歌は作れません。ところがサウナに入っていた時に、スルスルと57577のリズムで言葉が出てきました。

90度水風呂ジェットで鎮れば前頭葉に吹くフィンランドの風

水風呂の気持ちよさを詠んだ、初めての「サウナ短歌」です。
サウナに行くと気持ちよくて健康にもよくておまけに短歌も作れるなんて、なんて素晴らしいんだろう!と思いました。それからサウナに行ってサウナ短歌を読み、それをブログに書くことにのめり込んで行きました。この頃にブログのタイトルを「サウナと旅と豆ちしき」に変更しました。

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この記事を書いた人

サウナ短歌の第一人者。サウナスパ・プロフェッショナル。公衆浴場コラムニスト。お問い合わせはインスタ・TwitterのDM、またはHPの問い合わせフォームからお願いします。

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