仕事に対してモヤモヤしたまま年末年始を迎えたわけですが、年末に会った友人から「EAPメンタルヘルスカウンセラー」という資格を教えてもらいました。
それを今年いっぱいかけて勉強しようと考えています。
EAPメンタルヘルスカウンセラー・コンサルタントとは?
EAP(Employee Assistance Program )とは従業員支援プログラムのことです。
カウンセラーというと心理カウンセラーが思い浮かびますが、心理カウンセラーは主に個人に対してのカウンセリングを行うもので、EAPカウンセラーは個人だけでなく組織に対してもアプローチしていくのだそうです。
説明会の中では、ストレスチェックの義務化などにより需要は増えているものの、日本ではまだまだ人材が足りないと説明されていました。
なぜEAPメンタルヘルスカウンセラーの勉強をしようと思ったのか
誰かを助けたい!というような強い思いがあるわけではないのですが(そもそもわたしは結構他人に無関心な人間です…)、勉強してみたいなと思った理由がいくつかあります。
チームビルディングの問題に直面している
実際に直面している問題です。同じチーム内で色んな側面から話を聞いていると、上司が部下に対して期待している思いと、Aさんが仕事に対して抱えている悩み、Bさんが組織に対して思う不満…など全員がバラバラにお腹の中に悩みを抱えています。
今チームがバラバラだよね…と悩みをチームメンバー同士で言い合う機会はありますが、どうしたら良い組織になるのか検討もつかない。
うーん…と腕を組んで終わることが度々ありました。
組織にもアプローチできるカウンセリングの手法を学べば、そんな悩みにもアプローチできるのでは?と考えました。
自分自身が休職した経験がある
わたしは、職場での出来事が原因で、退職1回、休職1回の経験があります。
両方とも心療内科でパニック障害(またはその一歩手前)という診断を受けました。幸い投薬療法のおかげでまた働けるようになり、今は人前で話す以外は問題なく仕事ができるようになりました。
その時に感じたのは、産業医やカウンセラーの介入ってあまりないんだな…ということです。
中小企業でパニック障害になったときは、産業医なんていませんでしたし、今よりもカウンセリングが一般的に浸透していない時代でした。今勤めている大企業では色んな制度が整っているので、休職する前から組織の機能不全や長時間労働についてホットラインに相談していましたが、聞き取り調査をしてもらっている途中で力尽きてしまいました。調査期間中に状況は全く改善しなかったのです。
無くならないメンタルヘルスの問題
組織の機能不全、長時間労働、周囲の無理解などで休職に追いやられるのはわたしだけではありません。周囲でも度々起こっています。その問題をカウンセリングを全く学んでいない素人が対応している場面をよく見かけます。これはとても危険なことだと思います。
気軽な悩み相談ぐらいだったら良いかもしれませんが、悩みを抱えている当事者がうつ病などにまで事態が発展してしまっている場合、うかつに対応したことでもっと追い詰める可能性があります。
また、管理者でメンタルヘルスの問題を抱えている部下を持つこともあると思います。モンスター社員なんてものに悩まされている管理者もいます。
そんなとき、今のわたしでは「産業医に相談してはどうでしょうか?」としか言えません。何か現場でできるアプローチがあれば、大きな問題に発展する前に未然に防ぐことができるのではないかと考えました。
EAPメンタルヘルスカウンセラーを受講するにあたっての悩み
ひとつ悩ましいのは、わたしは人事総務でも企業カウンセラーでもなんでもなく、全く関係のない職種(経理)だということです。
簿記一級やUSCPA(アメリカの公認会計士)の資格勉強をするならともかく、わたしの仕事の評価に直接つながることはありません。
また、資格を取ったからと言って社内で組織開発の部署に異動できる保証もありません。
高い受講料と1年という長い期間をかけてEAPメンタルヘルスカウンセラーを学ぶことがどう活かせるか、未知数なのです。
なので、最後は勘で決めました!身も蓋もありませんが。。
今年1年かけてしっかり学んでいきたいと思います。