かるまるレディースdayの行列に寂しく背を向けて向かった新宿三丁目。かるまる近辺でかるまるに劣らずきれいで、かるまるに劣らず良いサウナがあって、かるまるに劣らずサウナ飯が楽しめる場所はどこか考えた末に向かったのがテルマー湯だ。
サウナ室は女子サウナには珍しく98℃と高温だった。5〜6分もはいっていると汗が吹き出してくる。熱さで思わずサウナ室の扉を押し開けた。
砂漠で丸2日歩きさまよったところにオアシスを発見するとこんな感じなのだろうか。浴室の湯気のなかに水風呂がゆらゆらと見えた。蜃気楼が見せるまやかしのように、近づいたら消えてしまうのだろうか。。操られるようにふらふらと前のめりで水風呂に吸い込まれていった。一応、エチケットとしてサウナから水風呂に吸い込まれるあいだにきちんとシャワーを浴びて汗を流しているのでご心配なく。
水風呂には、赤い大きなネットにぱんぱんに詰め込まれた唐辛子が気持ちよさそう浮かんでいる。とくに刺激を感じるわけではないけれど、こころなしか水の冷たさがキリリと引き締まっているような気がした。
水風呂から出て、さっぱりとした身体を新宿の夜風にさらすと、ぐぐっーと右まわりに意識が回転しはじめた。たぶん、98℃のサウナ室から15℃の唐辛子水風呂へと急落した温度差のせいなのだと思う。こんなに特異なときですら、時間の流れには抗わないのは律儀なA型気質のせいだろうか。右まわり…つまり時計まわりに時計の針がぐるぐる先へ進むような気がした。時空は歪み、目に浮かぶ景色はドラえもんに出てくるタイムマシンが浮かぶ空間のように極彩色に彩られている。
…周囲のお客さんさんの静かなおしゃべりのさざなみに意識が呼び戻されたとき、ひとつの真理に辿りついた。
浦島太郎ってサウナでととのいすぎて時空が歪んだのでは。
ここで本日のサウナ短歌を一首。
むかしむかし浦島はロウリュをしすぎてLong Timetrip
それにしても、かるまるレディースday行きたかったなぁ。。
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