香りから感じる景色 Smellscapeとは
Smellscape（スメルスケープ）という言葉をご存じでしょうか？
Smellscape（スメルスケープ）
Smell（匂い）とLandscape（風景）を合わせた造語
土地の匂い、または土地の匂いを表現した作品
Smellscapeという言葉自体は、生活臭など都市環境の調査に使われることが多いようですが、もっと広い意味でこの言葉を捉えれば、匂いと景色はセットになって私たちの記憶に刻まれる、ということでしょう。
春の公園では満開の花の香りがするとか、夏の学校では部活動の土埃の匂いがしたとか、人によってはプールの塩素の匂いといった局所的な香りを連想することもあるかもしれません。
このように、Smellscapeという言葉を知らなくても、場所と匂いというものは、日々密接に感じているものです。
また、自然の香りだけではなく、香りの空間演出もSmellscapeの一種です。建物に入った時にアロマの香りがした経験はないでしょうか。オフィスビルやデパートのエントランスで、こうした香りの演出をするケースは、ここ10年程で多く見られるようになってきました。
サウナのSmellscapeとは
サウナの場合のSmellscapeには、どんなものがあるでしょうか。
この問いかけに対して、一番に思いつくのはサウナ室の木の香りです。
サウナーであれば、すぐに行きつけのホームサウナの木の香りを思い出せるのではないでしょうか。
サウナ室に置かれた木製のベンチは90度前後の高熱で温められ、生の木とは違ったあたたかい香りがします。「森林以上、焚き火未満」と言えば良いでしょうか。焦げない程度に熱を蓄えた木々は、細胞の内に閉じ込めていた香りカプセルを弾いたかのように、心を落ち着かせるあたたかな香りを放ちます。
では、その他にサウナのSmellscapeはあるでしょうか？
先ほどとはうって変わって、これは難問です。サウナの要素は、サウナ・水風呂・外気浴の３つですが、この中で香りがするものはサウナのみ。水風呂の水や、外気浴で感じる風には香りがありません。
つまり、もしサウナのSmellscapeをグッズ化するとなった場合、必然的にサウナ室の香りを再現することになります。
ところが意外なことに、サウナグッズ専門ショップ サウナグッズ研究室 が発売したサウナのSmellscapeグッズのテーマは「香る水風呂」でした。
サウナグッズ 香る水風呂
香る水風呂は、水風呂に入った時のスッキリとした爽快感を再現したお香です。竹製の芯に香料粉末を練り付けた竹芯香（ちくしんこう）タイプで、線香やコーンタイプのお香に比べ、香りが濃いのが特徴です。
香る水風呂
サウナグッズ研究室HPから抜粋
【サウナがなくても水風呂のスッキリ感を感じたい！】
という思いから開発しました。
テントサウナなどでの休憩エリアで焚くのもおすすめです。
先ほども述べたとおり水風呂には香りがありませんが、水風呂の目の覚めるような爽快感や、頭がクリアになり思索が深まる様子などの体感を香りで表現したアイディアは、Smellscapeグッズの新しい形と言えるでしょう。
ここからは、香る水風呂の３つのバリエーションをご紹介します。
再開の丘
内容：椨 / 麻炭 / 竹 / パロサント /ミント、プチグレン、ライム (精油）
一番スパイシーな香り。ミント、ライムといった爽快感のある香りに、パロサントの濃厚な甘い香りが混ざった多層性が魅力。水風呂に頭まで潜ったような、スッキリと目の覚める香り。
思索の森
内容： 椨 / 麻炭 / 竹 / 乳香樹脂 /ミント、ジュニパー、サイプレス（精油）
木や土といった大地を彷彿とさせるウッディな香り。サウナ室の木の香りを吸い込んだ時のように、心がストンと落ち着きます。哲学に香りがあるならこんな感じ、と思わせるような知的な香り。
薬草の庭
内容： 椨 / 麻炭 / 竹 / ローズマリー葉 /ヨモギ、ジンジャーグラス (精油）
スパイシーな中にも温かみのある香り。外気浴の体がゆるんだ時のように、基本はスッキリとしながら、ジンジャーグラスやヨモギの効果で心がホッと温まる。冬の寒い時、緊張して体がこわばっている時におすすめ。
香る水風呂は下記のリンクから購入できます。上質な天然の香りはプレゼントにも最適です。サウナー、非サウナー問わずにお勧めできます。
開発ストーリーも併せてお読みください。
