【サウナ短歌】のどかな死後のサウナ

スーパー銭湯のお風呂の種類の多さには、いつも驚かされる。シルクの湯、黒湯、琥珀湯、立ち湯、うたせ湯、寝湯、つぼ湯。湯船の材質も色々だ。ヒノキ風呂、それから御影石。

御影石は、墓石に使われることが多い。ツヤがあってなめらかな手触りは高級感がある。そして耐久性に優れている。とはいえ、墓石のイメージが強い御影石でなぜ湯船を作ったのかよく分からない。と言いながら、御影石の湯と札が立てかけてあると「おっ」と興味がそそられて、タオルで前を隠しながらいそいそと湯に浸かりに行ってしまう。

墓石に納められたような気持ちで湯船に浸かる。のどかだ。天国もこんな風にのどかだったらいいな、と思う。

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サウナ短歌の第一人者。サウナスパ・プロフェッショナル。公衆浴場コラムニスト。お問い合わせはインスタ・TwitterのDM、またはHPの問い合わせフォームからお願いします。

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