こんにちは。北詰至です。
この度、初の短編サウナ小説×短歌「サウナの前はいつも憂鬱 −心が弱った日に読む 8のサウナ小説と短歌」をKindle出版いたしました。
出版を記念して、出版を決意したところから企画、編集、出版に至るまでの経緯をお伝えいたします。これからKindle出版をしようと思っている方、いつかは本を出版してみたいと思っている方はぜひご覧ください。
目次
企画 ブログの文字数が少ない!
「読書と編集」の千葉さんに正式に企画と編集を依頼して、2020年中にKindle本を出版することにしました。
当初、ブログに書き溜めてきたサウナエッセイをまとめて本にしようと考えていたのですが、気の向くままに適当に書いていたブログなので文字数が圧倒的に足りませんでした。1冊2万文字以上を目標に、どうやってブログの文章を肉付けするかブレストを重ねました。
サウナ短歌を一緒に掲載することは予め決めていましたが、短歌はそれこそ文字数が31文字しかないのでページ数を稼ぐことはできません。
そこで短歌の他に、 サウナ×○○ とサウナに絡めるトピックスを考えることにしました。ボツになったテーマの中には、今後書きたいテーマもあるのでここに掲載することは控えますが、最初はぼんやりしたテーマしか出ませんでした。
サブテーマを決める過程で、サウナに対する気持ちを見つめ直しました。
わたしにとってサウナとは何なんだろうか…と。かなり真面目に考えました。
その時に浮かんだのが、悩めるわたしを救ってくれた癒しの場所だということです。
そこで、文章の前半に、悩める「わたし」を主人公にした小説を書き、後半にはブログに掲載していたサウナレポートを組み込んで物語とクロスさせる 小説×サウナレポート という新しい本の形を考えつきました。
試しに一編の物語を書いて千葉さんに見せ、これでいきましょう ということになり2万文字を目標に8編のサウナ小説を書くことになりました。
2020年の8月のことです。
タビノコトバに採用される
今まで実際に行ったサウナ施設から8施設を選び、サウナレポートにつなげるための小説を書き始めました。その矢先に応募していた旅エッセイが「タビノコトバ」から採用されたとの連絡がきました。まさか選ばれるとは思っていなかったので本当に驚きました。
タビノコトバでは、採用作品を1冊の冊子にしてくれる他、ギャラリーで展示もしてくれます。さらに特徴的なのは、冊子にしたときに統一感を持たせるため、採用後に担当の編集さんがついて校正をします。
メールで4〜5往復やりとりをしました。その間はタビノコトバの旅エッセイにかかりきりになり、自分の本の執筆は一旦ストップしました。一見マイナスに思える出来事ですが、編集の方についていただいて校正をするのは生まれて初めてだったので、逆にとても良い経験になりました。
自分の文章のどこが読みづらくて、読みやすくするためにはどうしたらいいか、自分の頭の中に描いているストーリーをどうすればできる限り正しく伝えることができるのかを編集さんに教わりました。
1ヶ月ほどタビノコトバのエッセイを集中して書き上げたのち、再び自分の本の執筆に取り掛かりました。