【サウナ】おふろcafe utatane|恋する2人の夢の国

おふろcafe utatane

サウナ短歌
下駄箱で呼び止められて手の中に押し込められたうたたねの種

いつの時代も恋は下駄箱でうまれる

おふろcafe utatane|恋する2人の夢の国

おふろカフェ utataneは、大宮にあるカフェ風のおしゃれな温浴施設だ。しかも、ただのカフェじゃない。木のぬくもりを感じるナチュラルなインテリアを基調とした中に、フィンランド風の装飾がちりばめられている。

暖炉があるあたたかなフリースペースにはボードゲームが備え付けられており、湯上りに仲間とソファーでくつろぎながらゲームに興じることができる。天井にはためくオーロラの下でわいわい遊ぶもよし、まったり語り合うもよしだ。

ムーミングッズをはじめとしたフィンランドの雑貨コーナーは、フィンランドショッピングを楽しむためだけにutataneに来たくなるほど充実している。珍しい現地のお菓子を買ってコーヒー片手に一息つくのも良いだろう。

本場フィンランドさながらの充実ぶり

その他にも、ハンモックあり、PCコーナーあり、漫画やおしゃれなセレクト本あり、おいしいコーヒーが飲み放題と一生ここで暮らせるくらいの充実ぶりだ。

館内着は、フィンランドのインテリアブランド「カウニステ」がデザインを監修した海鳥のパターンがかわいいふんわりパジャマ。男も女も老いも若きも、みんなパジャマを着てくつろいでいる光景は、ちょっと可笑しい。お客さんがみんなメルヘンの国の住人のように見える。パジャマ姿でパフェを食べたり、ソファでうたた寝をしているお客さんの姿を想像してみてほしい。館内のいたるところでねぼすけ達がウロウロしている光景がかわいい。

かわいい白樺のサイン

utataneは10代の若いカップルのお客さんが多い。

メルヘンの国の雰囲気にほだされて、彼女のやわらかい太ももの上でとろけてうたた寝をする男の子がいた。無性に、ふたりの安らかな姿を写真に撮ってプレゼントしたい気持ちにさせられた。おばさんのお節介だと思われるだろうが、おばさんは青春の1ページが宝物であることを知っているからこそ、ついお節介をやきたくなってしまうのだ。

 

恋の核心は「ただ一緒にいたい」という些細な願いなのではないかと思う。 一緒にいたい気持ちが植物の種だとしたら、映画を観に行くとかテーマパークに行くのは種をつつむ実の部分だ。切ない願いを叶えるための手段にすぎない。

大人のあなたはもう忘れてしまったかもしれないが、そんな小さな願いが叶えられなかった頃があったのを思い出してほしい。

10代の頃のことだ。

中高生のせまい世界の中で2人きりになれる場所はない。家には親がいるし、かといってホテルに行くわけにもいかない。お金がないので旅行にも行けない。恋する2人にとって、10代はあまりにも不自由だ。

おうちゴロ寝デートに憧れていたあの頃の気持ちを思い出してもらえただろうか。

utataneは、若いカップルのささやかな願いを叶えてくれる夢の国なのだ。下駄箱であの子を呼び止めて、半ば押し付けるようにutataneのチケット*を手渡す。そんなシーンが増えたらいいなと思う。

*前売り券は電子チケットのみなので、手渡しはできません。上記はそうだったらいいなという妄想です。

鉄道博物館に寄ってからutataneに行くデートコースもオススメ

ウィスキング|ロシアのサウナ文化 ハーバルサウナトリートメント

サウナ界の最近のホットトピックは、ウィスキング*の普及だろう。2019年頃に日本初のウィスキング集団しらかばスポーツが発足したものの、メンバーが男性ということもあり女性がウィスキングを受けられる場所はほぼ皆無だった。

*白樺などの葉を束ねた道具を使ってサウナ室で行うトリートメントサービス

当時、どうしてもウィスキングを受けたくて長野のThe Saunaを貸し切ってウィスキングをお願いしたことがある。それくらい、当時の日本でウィスキングは一部の熱狂的なマニアが受ける激レアサービスだった。

その後ウィスキングは少しずつ普及しつつあったものの、イベント的に限られた日にだけ行われることがほとんどだった。さらに予約枠がすぐに埋まってしまうため、マニア以外の一般サウナ人がウィスキングを受けられるチャンスは少なかった。

そんな希少なウィスキングサービスを常設で始めた施設がutataneだ。2021年7月から女性も男性も気軽にウィスキングを受けられるようになった。

utataneが始めた常設ウィスキングサービスは、日本のウィスキング界が発展していく大きな分岐点になるだろう。

ハーバルサウナトリートメントと名付けられたutataneのウィスキングサービスは、30分で8,580円(税込)と高額だが、お、ねだん以上。の極上体験だった。熱狂的なウィスキングファンであるわたしでさえ予約するのをためらう値段だったが思い切ってwebの予約ボタン押して正解だった。

予約詳細はこちら↓

 

ウィスキングの良さは、植物の香りに包まれながら全身をまんべんなくあたためられるところだ。ただサウナに入るだけでもあたたまることはできるが、階段状のベンチに座るためどうしても足元があたたまりにくい。ウィスキングはサウナ室で寝そべった状態でトリートメントを受けるので、上下の温度差がなくなり頭のてっぺんから足先まで同じ温度でまんべんなくあたたまる。

さらに、パリーシッサ*がウィスク*でサウナ室内の蒸気を攪拌(かくはん)したり、ウィスクで身体をなでたりしてトリートメントを行っていく。

*パリーシッサ ウィスキングを施術する女性のこと。男性の場合はパリーシュクと呼ぶ

*ウィスク 白樺やオークの葉を束ねたもの

白樺のウィスク ナチュラルな樹木の香りがする

この日用意されたウィスクは3種類あった。まずは代表的な白樺。肌の引き締めや殺菌効果が期待できる。すっきりとした樹木の香りが深いリラックスをもたらす。葉っぱでマッサージされるとチクチクすると思うかもしれないが植物の種類による。水をたっぷり含んだ白樺の葉は、やわらかい鳥の羽でなでられているような錯覚をおこすほど肌あたりがやさしい。

オーク(楢)は、かしわ餅のような甘みのある草の香りが特徴的で、神経の鎮静効果が期待できる。葉が大きくしっかりしているので、うちわのように使ってサウナ室の蒸気をかき混ぜるのに向いている。パリーシッサがオークで冷えやすい足元に向かって熱い空気を流してくれた。冷えた下半身がしっかりあたたまって足のだるさがやわらいだ。

そして、ちょっと珍しいユーカリの葉のウィスク。抗炎症作用や免疫力の向上が期待できるのもうれしいが、なんと言っても芳香が爽やかで気持ちがスッと軽くなる。utataneではユーカリの細長い葉っぱに水を含ませて、火照った身体に雨を降らせてくれた。熱いサウナ室の中に降る恵みの雨だ。

途中に外気浴の休憩タイムをはさみ、最後は頭皮に冷やした水をかけクールダウンして30分の施術が終わった。冷えやすい足元やお腹はウィスクを押し付けてしっかりとあたため、熱くなりすぎないようにところどころで雨ふらしをして火照りを抑えてくれた。温度の緩急をつけたトリートメントに、身もこころもとろけっぱなしだった。

30分という時間設定も、終わってみれば適切だったことが分かる。熱いサウナの中で普通のマッサージのような60分コースは地獄だ。逆に短い時間で、60分コース……いや90分スペシャルコースのマッサージを受けたような満足感が得られるのがウィスキングの魅力だ。サウナ室でやるからこそ、短時間でも血流が良くなって疲れが取れるのだろう。

ウィスキングの注意点

ウィスキングはサウナ室という高温の環境で行うため、リスクが伴う。サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させウィスクで空気を攪拌(かくはん)させる行為は、アウフグース*と呼ばれるサウナをより高温にするサービスとほとんど同じだ。

*熱い蒸気をタオルであおぐドイツ発祥のサービス

アウフグースを体験した人は想像がつくと思うが、はっきり言ってかなり熱い。ウィスキングは植物であおぐのでアウフグースほどの熱さにはならないが、それでもサウナ室の温度が一気にあがり滝のように汗がふきだす。

なので、普段まったくサウナに入らない人がいきなりウィスキングを受けるのは危険だ。ある程度サウナに入り慣れて、どんな体調の時にどれくらいサウナに入っていられるかを把握した上でウィスキングを受けることをオススメする。

また、遠慮がちで普段マッサージで「もう少し弱く(強く)」などの希望を伝えられない人も要注意だ。パリーシッサが要所要所で苦しくないか?水を飲むか?などの声かけをしてくれるが、人によってクールダウンや水分補給のタイミングは異なる。

施術を受ける側も常に自分自身の体調に気をくばり、適切なタイミングでパリーシッサに要望を伝えることが大切だ。

ウィスキング集団しらかばスポーツさんがnote.にウィスキング中に倒れた人へのインタビューを掲載しているので、ウィスキングを受けようと思っている人に読んでほしい。

ちょっと怖がらせてしまったかもしれないが、あたたかさに包まれるウィスキング特有の感覚は他のマッサージでは味わえない最高に気持ちがいいトリートメントだ。準備万端でウィスキングを楽しんでほしい。

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