椰子の木は、そこにあるだけで、見る人の気持ちを高揚させる。世の中の「陽」を嫌って斜に構える人だって、目の前に椰子の木が立っていたら、おぉ! と思うはずだ。心にフタをして冷静なふりをしていても、私からはフタがカタカタと持ち上がっているのが、見えている。椰子の木の力をなめてはいけない。
INSPA横浜には、世の中の「陽」が全部詰まっている。隣にはヨットハーバー、目の前には椰子の木。海から反射した、まぶしすぎる光が街をてらして……。まるでユーミンの歌に出てくるような、ナウでイケイケな光景が、INSPA横浜にあった。
リラックスルームから見える景色は、ギリシャの街並みのようで、最寄駅が東神奈川駅だと言うことを、これっぽっちも感じさせない。この風景をバックにした自撮りをTikTokにあげたら、視聴者が海外にいると勘違いするはずだ。
これは、大変な場所を見つけてしまった。海外に行けなくてストレスがたまりまくった港区女子にバレたら、港区から神奈川区へと民族大移動が起こってしまう。なので、この投稿は、港区にアクセス制限がかかっています。