サウナ短歌
ビート板の上に置かれたほにゃほにゃの赤子は湯気と同化している
目次
サウナの梅湯|湯気と溶け合う銭湯
梅湯の浴室に入ると、赤ちゃんがいた。首が据わったばかりだろうか。ちいさな体に、おなかをポコンと突き出して、サウナ用のビート板の上に寝かせられていた。お母さんは隣で頭を洗っている。その間に赤ちゃんが冷えてしまわないように、おなかの上には、まっさらなガーゼが置かれていた。お風呂の湯気に包まれて、まっ白にぽっこりふくらんだおなかは、蒸し立てのかまくらはんぺんみたいだ。赤ちゃんはうっとりした表情でまどろんで、湯気との境目があいまいになっていた。今にも湯気にとけてしまいそうだ。
関東から京都の梅湯にやってきたわたしは、一気に梅湯の虜になった。大事な我が子を安心して連れていける銭湯だ。いい銭湯に決まっている。

サウナは気持ちよくカラッとしていた。水風呂も熱湯(あつゆ)も、浴槽が深く、どぷんっと包み込まれる感覚がたまらなく贅沢だ。
京都旅行の夜、友人をホテルに残し、ひとり暗い路地を歩いて梅湯にやってきたのは、大正解だった。旅行かばんを背負って固くなった肩の痛みが、湯気にとけてほぐれていく。お風呂あがりにすっぴんで、ホテルまでぶらぶらと歩くと、地元の人間のように街に溶けこんだ気がした。浴室で見た、湯気と同化していた赤ちゃんも、こんな風に産まれてきた世界と溶け合っていくのだろう。

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