2019年12月14日。おそらくこの日は女子サウナ界にとってメモリアルな1日になったはずだ。
女性パリーシッサ達による女性のための女性ウィスキング体験会がここ日本で初めて開催された。場所は埼玉のおふろcafe utatane。
北欧風の”映え“な施設だが、各所にくつろいで長居できる工夫が凝らされている。
リビング風の広間にはボードゲームがいくつも用意されていて、一緒に来た家族や友人と風呂上がりにわいわいゲームに興じることができる。
その奥はカフェダイニングのスペース。周囲と仕切りがないので気軽にフラッと寄ることができる。まるで自宅のダイニングテーブルのように、リビングに置いてある本を取りに来たついでにダイニングテーブルに座ってお茶でも飲もうかな…というような実にリラックスした気持ちで立ち寄ることができる。
カフェの裏手にはPCスペース。その周りにはたくさんの漫画や本、雑誌。そしてハンモック、無料のコーヒーサービス、マッサージチェア。ひっそりと2階へ続く階段は、宿泊施設への入り口だ。実はここおふろcafe utataneでは、ホテルのようなベット付きの個室に宿泊することができる。
施設の説明が長くなってしまった。
それくらいユーザーが施設内でくつろいで過ごせるように全てが心地よく配置されていたのだ。そのことに感動した。
実際、わたしはお昼から夕方18時過ぎまで6時間近くをutataneで過ごしたのだけど、あっという間の1日だった。本当は宿泊してしまいたかったくらいだ。
さて、肝心のウィスキング体験は心地よいものだった。
ウィスキングを受けたのは2回目。1回目は長野のthe saunaさんで、水着を着た状態で男性のパリーシュクにたっぷり長時間施術してもらった。サウナ室内の暑さや湿度も充分で心から深くリラックスすることができた。
今回は5〜6分程度と施術時間が短く温度もやや低めに感じたが、それでも一糸まとわぬ裸の状態で暖かい葉っぱの束(ウィスク)に包まれるのは何とも言えず幸福な時間だった。
Utataneに入店してすぐ、ウィスキングの準備がまだ何もされていない状態のサウナ室にも入っていたのだけど、室内にウィスクがあるだけでサウナ室はがらりと変わる。白樺か何かの葉っぱの芳香が熱い蒸気とともにサウナ室に充満しているかどうかの違いだけなのだけど、この香りはどうしてこうも人を幸福にするのだろう。香りは蒸気で何倍にも膨れて胸へとはいってくる。暖かくふかふかな香り。それが血液にのって頭の先から足の先まで身体中に充満していくのだ。
サウナ室には、Tシャツに短パン姿のパリーシッサと、裸のわたし。
なんだか不思議な取り合わせだけど、汗を流しながら懸命にマッサージしてくれるパリーシッサに深く感謝をした。
わたしもいつかパリーシッサしてみたいなぁ。いつになるかはわからないけど。大好きな人をたくさん招待して、暖かく幸福な香りで包んであげたいと思った。
ここで本日のサウナ短歌を一首。
1時間前にかんじた幸福が上書きされるウィスクありの香