【サウナ】スパジアムジャポン|シャワーヘッドロケットに託された東久留米の未来

サウナ短歌
スリー・トゥー・ワン熱い期待を燃料にシャワーヘッドのロケットは飛ぶ

東久留米の未来に向かって飛んでけ

スパジアムジャポン|シャワーヘッドロケットに託された東久留米の未来

町田に行くにはパスポートが必要だ、と言ったのは誰だったか。東京都は入りくんだ形をしているので町田のような県境にある地域は東京だと認識されないことがままある。

では、突然ですがここでクイズです。
東久留米は東京でしょうか、埼玉でしょうか?

正解は東京都。東久留米在住の方や地理に詳しい方に怒られそうな質問だが、このサウナコラムを書いている今の今まで東久留米は埼玉だと思っていた。超ド級に土地勘がないので、こいつはアホなのだと思って許してほしい。

以前、ふじやま温泉※に行った時は現地に到着するまで静岡県にあると思いこんでいたことがあった。お土産にうなぎパイを買ってくるね!と家族に告げて意気揚々と出かけ、ほうとうを買って帰った。山梨のほうとうは相当おいしいので、ふじやま温泉に行った際にはぜひ食べてほしい。

ふじやま温泉の記事はこちら

【サウナ】山梨 ふじやま温泉|富士山のふもとで味わう極上のサウンドセラピー

話を今回のサウナに戻そう。

東京都と埼玉県のちょうど県境の東久留米にあるのが関東最大級のスパ施設スパジアムジャポン。スパとスタジアムをかけ合わせた名前のとおり野球のスタジアムをイメージした円形の建物が特徴的だ。地方都市特有のだだっ広い駐車場を従えた堂々とした外観が目を引く。

スタジアム+スパ=スパジアム

すごいのは外観だけではない。中身の充実ぶりも関東最大級だ。露天風呂を含む15種類のお風呂とサウナ、マッサージ施設、多種多様なグルメとスイーツを取り揃えた満足度100パーセントのフードコート、さらに3万冊の雑誌コミックが読み放題。すばらしいサービスがずらりと並ぶスパジアムジャポンは、スパ界のロイヤルストレートフラッシュだ。

平日の昼下がりに訪れたところ意外にも若者や家族連れで賑わっていた。入浴料750円で一日中この世の楽園で過ごせるとあれば、この人気ぶりも納得だ。岩盤浴は別途750円かかるため入浴料だけを払ってスパジアムジャポンに入場した。

靴箱のナンバーは”シムシティ”

サウナが好きになって以来、浴室に入った時に全体像を見渡すのが習慣になった。どの順番で何に入るかを入り口で組み立てるのだ。

手はじめにサウナ室と水風呂の位置をサッと確認しつつ、水飲み場、そしてお風呂に視線を流す。お風呂が何種類もある場合は、電気風呂や炭酸泉といったお風呂の種類と温度を確認しながら打順を組み立てる。

例えば、あつ湯に5分ほど浸かったあとに水飲み場で水分補給をし、サウナに入り、かけ湯で汗を流して水風呂に飛び込む。その後、近くのチェアで身体を休め2回目のサウナへ。かけ湯→水風呂→水分補給。そしてぬる湯に腰まで浸かりながら上半身だけ外気浴を楽しみ、3回目のサウナへ……。という具合だ。

野球の打順のように、サウナにおいても誰をどの順番で起用するかが大事だ。いいサウナ、いい風呂、いい水を集めたところで効果的な打順を組まなければランナーはホームに帰ってこない。頭の中でカチャカチャと上手い打順をシミュレートできれば、その日の試合は勝ったも同然だ。

満塁ホームランを頭に描きながら、洗い場のイスに座りシャワーを手にしてカランのレバーをひねった。その瞬間……シャワーヘッドを握った右手がバン!と跳ね上がった。ものすごい水圧だ。手綱さばきで暴れ馬を抑え込むようにシャワーヘッドを強く握りなおした。手の力が弱い子どもやお年寄りなら、弾き飛ばされてシャワーホースを床にのたうち回らせていたかもしれない。

わたしには、水圧によるシャワーヘッドの上昇が東久留米の未来を示唆しているように思えた。88度のサウナのように熱い未来だ。

湧水地として縄文時代から人々の生活を支えた東久留米。手塚治虫が晩年を過ごした東久留米。イオンモールとスーパービバホームがある東久留米。そしてスパジアムジャポンがある。役者は全て揃った。さまざまな熱い期待を燃料にして、シャワーヘッドロケットは高く飛びあがろうとしていた。

入場前におさえるべきポイント|スパジアムジャポンの真髄は岩盤浴にあり

スパジアムジャポンに入浴料だけを払って入場し、お風呂、サウナ、フードコートを堪能した。フードコートのラーメンは当たり前のようにうまい。しかし、生ビールを追加で堪能してもなお、スパジャポとはこの程度なのだろうか……というもやもやした気持ちが心の中を支配していた。

充分っちゃ充分なんだけど……

かつてとうもろこし畑だったかどうかは知らないが、畑をつぶして建てたスタジアムには夢と希望が宿るのではないか?サウナの温度も、露天の外気浴スペースも申し分がない。しかし2019年に東京のすみっこに爆誕したスパジアムジャポンがこれで終わるはずがない。期待と現実がうまく噛み合わなかった。

それは全て、自分自身のチョイスミスのせいだった。スパジアムジャポンの真髄は岩盤浴エリアにあったのだ。

岩盤浴専用ラウンジIN THE FORESTの中には3万冊の雑誌コミックと岩盤浴があり、さらに室内を突っ切った先のテラスにテントサウナがある。テントサウナではセルフロウリュ※が楽しめる。案内図を見ると貸切用のテントサウナが2張り、一般用のテントサウナが8張りもあり充分な数が確保されている。これなら順番待ちをすることなくスムーズにサウナを楽しめるはずだ。
※熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させるロウリュを利用者自らが行うこと

テントサウナのそば設置されたハンモックで外気浴をすれば、埼玉から流れるそよ風にゆられ骨の髄までゆるゆるになるだろう。周辺には背の高い建物がなく、見晴らしいがいい。眼下にスーパービバホームを見下ろしながら、DIYでもやってみようか、などと妄想するのもおつだ。サウナに入ると、思わず新しいことにチャレンジしたくなる活力がわいてくる。

スパジアムジャポンの真髄は岩盤浴エリアにあり。この言葉を胸に刻み、スパジアムジャポンで素晴らしいひと時を過ごしてもらいたい。

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